1月, 2013年
施主さんは商売をしておられるので、親子鯉の滝登りをイメージしました。鯉は滝登りして、龍になるという言われから、目的を達成する、勇気、忍耐力、商売繁盛の想いを込めてます。 この鏝絵は下から見ることになるので、それをふまえて進めていきました。親と子の鯉のバランスも迷いましたが、波というか水の感じのイメージがなかなか沸かず悩みました。波は途中で全部こわしてやり直しました。下絵のイメージ通りって感じでできたと、自己満足。
鏝絵の準備。下絵を原寸で書いて、頭にイメージ。どのあたりにするか迷います。 なまこ壁の仕事中。四角い真ん中を先に仕上げ。その上にベニヤをあててそれに鏝をそらせ進めていきました。全部荒おこしをしてから、厚付けするので、かための漆喰に珪砂をまぜ施工。帰るときは、霧吹きをしてナイロンをあてておけば大丈夫。続きは次の日。それの繰り返しでした。
足場を組んでもらい、天候が悪くても仕事ができるよう養生をしっかり。傾がりや寸法を確認。全体にメッシュをあて、そして土の表面全体に強度を高めるためにシーラーを吹きつけ。3回ほど。 傾がりをみると、付けしろがある面と、ない面いろいろ。デザインを考えながら完成をめざして塗り塗り。
M邸 石と洗い出し 完成
境界がはっきりすっきり。高さも低いので、圧倒感がありません。そしてやっぱり石は石、家の格もあがってみえますね。存在感があって落ちついた仕上がりになりました。施主さんにも、かっこいいいね!と、うれしい言葉をいただきました。
土蔵の改修です。仕上げの白がかかってない状態でした。施主さんには、きれいにしてくれ!ということで、これから頭をだいぶひねりながら、とりかかっていきます。 まずは、足場を組んで、いつでも仕事ができるように、養生作業から。
M邸 石と洗い出し 石施工
石はコンクリで下地した上に、コンクリビスをもんでから並べていきました。300×600×70の石1枚に2本もんであります。そして石は土圧で倒れないように、石にもんでおいたビスと鉄筋を結束し、モルタルを入れてあります。倒れる心配が無いよう配慮してあります。すべて人力だけで運んでならべましたが、かなり腰に来ました。
M邸 石と洗い出し 洗い出し施工中
洗い出しは、モルタルをならしてから、石を撒いて、伏せこんでから、石をきれいに出せば仕上がりです。翌日、塩酸で洗い、表面のセメントのアクをとることもあります。この時期は冬とりあえず手が冷たい。